トンカットアリ(Tongkat ali)

トンカットアリ(Tongkat ali)とはニガキ科ユーリコマ属の植物で、主にインドシナ半島、マレーシア、ボルネオなど東南アジアの熱帯雨林に自生します。この必須増大成分の一つであるトンカットアリの成長は非常にゆっくりで直径15cmの幹になるのに約10年の歳月を要します。トンカットアリは栽培することは非常に難しく、その自生場所も現地の特定の人にしか知られていないため、非常に入手困難な精力増大成分の一つで、嘗てトンカットアリを引き抜く時に神への祈りを捧げる風習もあったという歴史のある薬効植物なのです。トンカットアリは葉や幹、根に特有の苦みを持ち、この苦みが様々な効果をもたらします。伝統的にトンカットアリは根を煎じて飲むことで男性の精力を増大させ、弱ったペニス機能を再活性させるとされてきました。また男性の滋養強壮薬としての利用だけでなく、男女を問わず血行を促進させて、冷え解消やホルモンバランス調整、はたまたマラリアの治療薬としても用いられることがあります。

トンカットアリ(tongkat ali,eurycoma longifolia,pasak bumi)

『参考文献』
・メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
・「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
・論文ID(PMID:21092065)
・論文ID(PMID:23464350)
・論文ID(PMID:20434529)
・論文ID(PMCID:PMC3669033)

アルギニン(arginine)

アルギニン arginine

アルギニンとは数あるアミノ酸の中でも最も塩基性が高いアミノ酸で、成長ホルモンの分泌を促進したり、筋肉組織を強くしたり、免疫力を高めるなど、簡単に言うなら体を強くするためには欠かせない成分である。アルギニンはこういった重要な役割を担うため、必須アミノ酸ではないが特に成長期の子供などには必要不可欠な成分であるとされ、そのため条件付き必須アミノ酸と呼ばれたりもします。アルギニンにはこうした効果とは別に体内で発生したアンモニアを解毒する作用もあったり、血管を拡張して血流を増大させる作用もあるため、体内循環を良好にしてくれるため、あらゆる成分を体の隅々まで行きわたらせ、効率良くそれらの効果を発揮するサポート的働きもする成分である。つまりアルギニンがもたらす効果だけでなく他成分の効果を陰から助ける作用も期待されるのである。

アルギニン arginine
アルギニン (arginine)

『参考文献』
・「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
・馬渡一徳 アミノ酸の生理機能 Ajico News No.206
・論文ID(PMID:10694193)
・論文ID(PMID:12356784)
・論文ID(PMID:9366309)
・論文ID(PMCID:PMC4377861)
・論文ID(PMCID:PMC4726550)