今どきの18歳は「性」に対してどう思っているのか?そして実際にどんな風にセックスをとらえて性と向き合っているのか?といった状況についての発表がありました。
調査をしたのは「日本財団」さんです。
詳しくはこちら→「日本財団「18歳意識調査」第6回 テーマ:セックスについて」
昨年2018年で6回目となるこの調査ですが、性病やオナニー、避妊といった話題にまで触れる内容で、将来をになう現代の若者がセックスについてどう考えているのかが分かるものになっています。
大人の側から見れば「昔は○○だった」「今時の若者は○○」といった文脈でとらえられるかもしれませんが、私的な目線で感想を言うなら「あまり変わらないな」です。もちろん情報があふれる現代社会に生きているので、情報源がインターネットやSNSだったりはしますが、それを受け取る若者側の反応は昔と大差ないなと感じました。
若者の初体験の時期が早くなったと言われますが、そこまで昔と違いは無いように思いますし、性病が怖いとか避妊は大切といった回答が多いことを見ても特異に性状況が変わっていることは無いようです。
ただ、こちらの報告で取り上げられている「学校での性教育40.9%が役立たず 」というポイントについては考えさせられました。教育という観点から見れば若者の認識にまで影響を与えるものであって欲しいというのは分かる要望です。しかし性といった話題についてどこまで教えることが出来るのか?いわゆる技術説明的な教えでは、認識にまで影響を与えるのは弱いでしょうし、意識を向けるにはある程度の興味をひく切り口も必要となります。この線引きって実際の現場ではとても判断が難しいラインだと思うんです。
そもそも論として、若者の進路について性教育というのがほとんど関係がないこともありますし、残りの40%には家庭でもフォローするっていう手段があってもいいんじゃないかと思いますね。全部が全部を学校に押し付けるという論調もよく見かけますが、こと性教育については家族の問題としての側面もありますし、学校と家庭である程度の連携をもって”合わせて一本”といった感じで教えていくのがいいんじゃないかなーと思うのでした。