冬虫夏草(ophiocordyceps sinensis)

冬虫夏草

冬虫夏草とは、キノコの一種であるオフィオコルディセプス・シネンシス(ophiocordyceps sinensis)が蝙蝠蛾の幼虫などに寄生し、幼虫の体内に菌糸の固まりである菌核を充満させ、時期が来ると昆虫から棒状の子実体を伸ばしたものの総称です。チベットでは土の中で冬には虫であったものが夏にキノコが土中から芽を出すことで草のような形態となるため冬虫夏草と呼ばれてきました。冬虫夏草は古来より不老長寿の効果がうたわれ、道教などと密接な関係を持ちながら5000年もの間、仙人修行に欠かせない貴重な成分として珍重されてきました。かの楊貴妃もその永遠の生命美を求めて好んで摂ったと言われるように、朽ちることのない生命を希求する者には必須の成分であるのです。古くから中国で用いられてきた漢方素材の一つで「滋養強壮作用がある」「慢性疲労や病後の回復によい」と言われ、大変に高価な原材料であるにも関わらず東洋医学では最重要視されています。

冬虫夏草
冬虫夏草(ophiocordyceps sinensis)

『参考文献』
・にちはら総合研究所-冬虫夏草とは
・「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
・論文ID(PMID:22135152)
・論文ID(PMID:22001898)
・論文ID(PMID:21198539)
・論文ID(PMCID:PMC3924981)
・論文ID(PMCID:PMC4342880)

ローヤルゼリー(royal jelly)

royal jelly

ローヤルゼリー(royal jelly)は働き蜂が体内で合成する分泌物で女王蜂の主食となる乳白色クリーム状の物質です。ローヤルゼリーを主食とする女王蜂の体は働き蜂と比べ2〜3倍の大きさとなり寿命も35〜40倍になります。ローヤルゼリーは女王蜂にとって毎日約1,500個もの卵を産み続けることができる驚異的なエネルギーの源です。ローヤルゼリーについては1900年頃から研究が進み、当時のローマ教皇が危篤状態となった際に食したことで劇的な回復を見せ、1955年に国際学会で発表された後、1958年には教皇自らがスピーチで語ったことで世界的に注目が集まりました。こうした生命力の増大に大きく寄与するローヤルゼリーには3大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質だけでなく、ビタミンやミネラル、多くのアミノ酸などがバランス良く豊富に含まれており、男性、女性を問わず長寿へつながる人体のエネルギーを効率よく摂取することに最適な成分です。日本では王乳とも称され、ほぼアレルギー反応が出ないことも特徴の一つです。

royal jelly
ローヤルゼリー(royal jelly)

『参考文献』
・田中平三 健康食品のすべて-ナチュラルメディシンデータベース- 同文書院
・「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
・論文ID(PMID:17630200)
・論文ID(PMID:18981581)
・論文ID(PMID:22105039)
・論文ID(PMCID:PMC3957257)
・論文ID(PMCID:PMC4447272)