トンカットアリ(Tongkat ali)とはニガキ科ユーリコマ属の植物で、主にインドシナ半島、マレーシア、ボルネオなど東南アジアの熱帯雨林に自生します。この必須増大成分の一つであるトンカットアリの成長は非常にゆっくりで直径15cmの幹になるのに約10年の歳月を要します。トンカットアリは栽培することは非常に難しく、その自生場所も現地の特定の人にしか知られていないため、非常に入手困難な精力増大成分の一つで、嘗てトンカットアリを引き抜く時に神への祈りを捧げる風習もあったという歴史のある薬効植物なのです。トンカットアリは葉や幹、根に特有の苦みを持ち、この苦みが様々な効果をもたらします。伝統的にトンカットアリは根を煎じて飲むことで男性の精力を増大させ、弱ったペニス機能を再活性させるとされてきました。また男性の滋養強壮薬としての利用だけでなく、男女を問わず血行を促進させて、冷え解消やホルモンバランス調整、はたまたマラリアの治療薬としても用いられることがあります。
『参考文献』
・メディカルハーブ安全性ハンドブック 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
・「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
・論文ID(PMID:21092065)
・論文ID(PMID:23464350)
・論文ID(PMID:20434529)
・論文ID(PMCID:PMC3669033)