そもそも日本はカフェインへの規制がゆるいことが要因なのかもしれませんが、ここ数年の間に急性カフェイン中毒が増加しているそうです。
カフェインとは中枢神経を興奮させて眠気や疲労がとれた”気にさせる”作用があります。実際に眠気や疲労がとれることが無いので、作用が切れた後にドッと押し寄せてくるのです。つまり眠気や疲労を”先送り”しているだけなのですが、摂取される人にそのような認識が薄いことがトラブルを生んでいるそうです。
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それによると関西医科大学付属病院高度救命救急センターでは2006年~2010年には無かった緊急搬送が2011年~2017年には5件もあったそうです。
しかしながらカフェインは身の回りにありふれており、知らずしらず過剰摂取してしまうことがあるそうで、欧米では特に未成年での摂取に一定の制限を設けている場合が多くあります。
カフェインで有名なのはコーヒーです。ところが近年増えているエナジードリンクと称される飲料ドリンクや、市販の眠気防止ドリンクには、コーヒーと匹敵する量のカフェインが入っているのです。飲用後30分ほどで「シャッキリ!」といった効果を実感される方がいると思いますが、あくまでも眠気や疲労がとれたわけではなく、一時的に感じさせないようにしているだけですし、それらを連続で摂取を続けたりしていると急性カフェイン中毒となることがあるそうです。
急性カフェイン中毒には、頭痛や吐き気、心拍数の増加、不安感、不眠、下痢、手足の震え、嘔吐、意識障害といった症状があります。
カフェイン含有商品はコーヒー、エナジードリンクだけでなく サプリメントなどにも含まれていたりもしますし、実は形をかえて身近にあふれています。またカフェインには依存性もあるため、ついつい摂りすぎてしまうこともあるので、特にお子さんなどには注意を払ってあげる必要があります。体内に入って半減するのに4~6時間かかるとも言われますし、連続の飲用を避け、時間をあけて適量を飲用するようにこころがけましょう。