新宿は歌舞伎町に「愛」をテーマにしするブックカフェが10月にオープンしました。その名も「歌舞伎町ブックセンター」
歌舞伎町のホストクラブで働くホストの方がブックコンシェルジュとして、ご希望の愛についての本をチョイスしてくれるサービスが話題ですね。
店内にある本にはすべて色紙の帯が巻かれ3色に区別され、愛のタイプによって3つに分けられているそうです。
おっと、ブックカフェと紹介しましたが、厳密には歌舞伎町ホストグループ「Smappa!Group」の事務所1階にあるカフェスペース内に、書店スペース「歌舞伎町ブックセンター」が併設されたという感じのようです。
「歌舞伎町ブックセンター」はそのスタートからクラウドファンディングを活用するなど注目を集めました。
”コーヒー1杯と店内で本を読んでいる間にプリッツを食べさせてくれる権利(2000円)”
”ホスト書店員のLOVEが詰まったメッセージカードと文庫本を1冊プレゼント!(3000円)”
などといったコースから
”出張シャンパンコール(50000円)”
”愛のシャンパンタワー(300000円!)”
といったホストクラブらしいコースまであったようです。
なんでも「ホストは本をワンピースしか読まない」と言われ、書籍とは縁のない業種だと思われがちな風潮に変化をもたらそうという思いもあったそうで、同じ言葉をもって愛を語るホストならではの長所を書店員という形でサービスすれば需要があるのではないか?と発想されたそうです。
本のラインナップを手掛けられたのは神楽坂にある「かもめブックス」の柳下恭平さん。柳下さんは、いわゆるネット文化に駆逐されていると揶揄される書籍界隈にあって、アイデアを持ってキャラ性を出すことで賑わう”キャラ書店”とも言える本屋さんの雄。(もしかしてウィークエンドシャッフル好き?)
もちろん本をオススメするにはサーブするホスト書店員さんも読書が必要となるわけですし、愛をテーマにした本をもってお客さんだけでなくホスト書店員さんも読書に慣れ親しむことができたのならば双方良しですね。
それとこれだけ歌舞伎町に地縁のある本屋さんなので、歌舞伎町に在住される岩井志麻子さんとか菊地成孔さんとか、吉田豪さんなんかとのコラボなんかも面白いんじゃないですかねえ?楽しそうです。
愛の読書によって、脳内から愛情ホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されれば、人間は幸福感を感じることができます。うん、なんと幸せプロジェクトでしょう。応援したくなる本屋さんです。
しかしこれ、歌舞伎町以外の繁華街でもイケそうですねえー